QUICK企業価値研究所アナリスト 中村宏司(2022/11/24)
・23/3期の営業利益を505億円→685億円に増額
企業価値研究所では23/3期の営業利益を505億円→685億円(前期比79%増)と従来予想を上方修正した。上期業績が想定以上に好調だったことを考慮した。前期比では、エネルギー・情報通信事業部門の伸長、エレクトロニクス事業部門の採算改善、自動車事業部門の赤字縮小により、営業増益を予想する。
・24/3期以降も主要事業の伸長で増益基調が続く
24/3期、25/3期の営業利益も従来予想を上方修正。エネルギー・情報通信事業部門とエレクトロニクス事業部門では高付加価値品の拡販を見込み、自動車事業部門の収益改善が進むことにより、増益基調が続くと予想する。
・上期は主要事業部門の伸長で90%営業増益
23/3期上期の営業利益は前年同期比89.6%増の353億円。自動車事業部門の営業赤字は拡大したが、エネルギー・情報通信事業部門の伸長、エレクトロニクス事業部門の採算改善により営業増益となった。
・リスクファクター ~通信事業者の設備投資動向とFPCや自動車の販売動向、為替相場など
・アナリストの投資判断 ~株価の上値は限定的だと考える
当研究所では、23/3期以降の業績予想を上方修正。増益基調が続くと予想する。株価指標面では、実績連結PBRは1.1倍。同業他社が1倍を大きく割り込むなか、株価指標面では割安感は乏しい。好業績を織り込み株価は既に上昇しており、さらなる上値は限定的だと考える。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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