QUICK企業価値研究所アナリスト 山藤秀明(2022/12/22)
・上期は費用増あるが大型案件寄与で2%営業増益
23/5期上期の営業利益は前年同期比2%増の347億円。円安による費用増はあったが、ライセンス販売での大型案件の寄与などで売上高は同6%増だった。
・料金値上げ効果もあり今期4%営業増益予想維持
企業価値研究所は今期を含めた中期的な業績予想を据え置いた。今期の営業利益は前期比4%増の763億円の予想。上期は円安による費用増で前年同期比2%増益ながら、サービス料金の値上げを進めており下期はその効果が発現しよう。利益貢献度の高い保守サポートも堅調。通期では幾分増益率を高めて最高益更新を予想。
来期以降も小幅ながらも業績拡大が続きそうだ。社会活動の正常化が一段と進み、営業活動の積極化でライセンス販売の回復が進もう。それに伴い保守サポートの契約件数も着実に増加しそうだ。
・継続的な増配を期待
余剰資金が積み上がる事業構造のため、継続的な増配による株主還元を期待したい。
・リスクファクター ~急激かつ長期の景気悪化等
・アナリストの投資判断 ~2Qはライセンス販売回復も株価の本格反発見込まず
当研究所は「ライセンス販売回復の確認まで株価の本格反発は期待し難い」との判断を継続してきた。そのライセンス販売は直近2Qで増収になったが「回復基調に転じた」との判断は時期尚早。そのため株価の本格反発は現時点では見込まない。一方、従来からの「基本的には中長期的な投資対象銘柄」との評価も変えていない。注力するクラウドサービスの成長余地は大きいうえ、利益貢献度の高い保守サポートの安定的な成長で中期的には業績拡大が続く見込み。また、財務内容は良好で、高水準のROEも評価されよう。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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