【NQNニューヨーク=横内理恵】11日の米株市場で値動きが目立った銘柄は以下の通り。△は上昇、▲は下落。
◎電気自動車のテスラ(TSLA) △3.7%
テキサス州の工場を拡張する計画を10日までに同州の当局に提出していたことが明らかになった。インドネシアの工場新設に関する報道もあり、生産規模拡大に向けた動きが好感された。ゴールドマン・サックスは11日、最も買いを推奨する「トップピック」銘柄に加えた。
◎住宅建設のトール・ブラザーズ(TOL) △2.9%
バンク・オブ・アメリカが11日に投資判断を「中立」から「買い」に引き上げた。株価はすでに住宅需要の減少や価格低下を織り込んだ水準に下げており、今年は住宅ローン金利の低下が業績の支えになるとみる。目標株価は従来の54ドルから、10日終値を2割あまり上回る68ドルに引き上げた。
◎家庭雑貨販売のベッド・バス・アンド・ビヨンド(@BBBY/U) △68.6%
10日に人員減など一段のコスト削減方針を示し、目先の株価の戻りを期待した個人の投機的な買いや売り方の買い戻しが続いた。経営不振から連邦破産法11条の適用申請も検討しており、株価は足元で急落し、信用売り残が積み上がっていた。
◎旅行予約サイトのエクスペディア(EXPE) △4.9%
オッペンハイマーが11日に投資判断を「中立」から「買い」に引き上げた。株価はマクロ経済環境などを織り込んだ水準にある一方で、利益率上昇につながるプラットフォームの改善などを反映していないと指摘した。目標株価は10日終値を2割あまり上回る120ドルとした。
◎手術機器のインテュイティブサージカル(ISRG) ▲4.2%
11日朝に発表した22年10~12月期の売上高の速報値が市場予想に届かなかった。中国で新型コロナウイルス感染が再拡大したことで手術件数が伸び悩んだ。23年12月期通期の手術件数見通しも慎重だった。
◎ジーンズのリーバイ・ストラウス(LEVI) ▲1.8%
シティグループが11日に投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。マクロ環境の悪化などから米国でジーンズ需要が弱含んでおり、業績下振れの可能性があるという。好調だった22年前半までとの比較からも23年は苦戦すると指摘した。