【日経QUICKニュース(NQN)】(7342)ウェルスナビが大幅に反発している。前週末比147円(10.9%)高の1490円を付けた。20日、2022年12月期(前期)の単独営業損益が2億900万円の黒字(前の期は4億3200万円の赤字)になったと発表した。4500万円の黒字を見込んでいた従来予想から上振れする。世界的に金融市場の相場変動が大きく広告効果が出にくいとみて、広告宣伝費を抑えた。損益改善を好感した買いが入った。
売上高にあたる営業収益は41%増の65億円と、従来予想から微増。人件費や採用費が計画を下回った。預かり資産は時価で7197億円となり、22年9月末から260億円増えた。
あわせて、繰り延べ税金資産の計上を発表した。関連して前期に1億1800万円の利益を計上する見込みで、純利益は精査中という。SBI証券の鮫島豊喜シニアアナリストは20日付のリポートで「総合的にポジティブな修正発表であった」と指摘した。