【日経QUICKニュース(NQN) 岡田真知子】外国為替市場で、4月に任期満了を迎える日銀の黒田東彦総裁の後任人事に関心が集まっている。有力候補として名前が取り沙汰される人物には日銀出身者が多い。過去を振り返ると、日銀出身者が総裁に就任すると円相場が上昇するという経験則(アノマリー)がある。今回もこの法則通りに円高が進むだろうか。
これまで日銀総裁の座には主に旧大蔵省(現・財務省)出身者、日銀出身者が就いてきた。5代前までの総裁の就任時期と円の対ドル相場のチャートを照らし合わせると、日銀出身の三重野康氏、速水優氏、福井俊彦氏、白川方明氏が就任して以降は円高・ドル安が進んだ。一方で大蔵省・財務...
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