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【日経ＱＵＩＣＫニュース（ＮＱＮ）】政府が日銀の次期総裁として雨宮正佳副総裁に就任を打診したことがわかった。日本経済新聞電子版が６日未明に伝えた。日経平均株価は黒田東彦総裁の就任以降2.2倍となった。大規模な金融緩和を柱とした「アベノミクス」もあって、2021年２月には30年ぶりに３万円を上回った。
黒田氏就任以降の日経平均上昇率は、戦後ではバブル経済期に総裁を務めた澄田智氏の3.4倍に次ぐ。高度経済成長期の総裁だった山際正道氏と並ぶ２位タイの記録だ。
次期総裁は物価が上昇する中での金融政策のかじ取りという難題に取り組むことになる。株式市場はどのような反応を見せるだろうか。戦後の歴代日銀総裁の在任中の日経平均騰落率をまとめた（敬称略）。
| 総裁 | 騰落率 | 在任期間 |
| 一万田尚登 | 93% | 1946年６月１日～1954年12月10日 |
| 新木栄吉 | 64% | 1954年12月11日～1956年11月30日 |
| 山際正道 | 121% | 1956年11月30日～1964年12月17日 |
| 宇佐美洵 | 86% | 1964年12月17日～1969年12月16日 |
| 佐々木直 | 73% | 1969年12月17日～1974年12月16日 |
| 森永貞一郎 | 67% | 1974年12月17日～1979年12月16日 |
| 前川春雄 | 75% | 1979年12月17日～1984年12月16日 |
| 澄田智 | 236% | 1984年12月17日～1989年12月16日 |
| 三重野康 | ▲50％ | 1989年12月17日～1994年12月16日 |
| 松下康雄 | ▲12％ | 1994年12月17日～1998年３月20日 |
| 速水優 | ▲52％ | 1998年３月20日～2003年３月19日 |
| 福井俊彦 | 52% | 2003年３月20日～2008年３月19日 |
| 白川方明 | ▲6％ | 2008年４月９日～2013年３月19日 |
| 黒田東彦 | 121% | 2013年３月20日～ |
| 次期総裁 | ？ |
（注１）日経平均株価は各総裁の就任前日と退任日の終値を比較。就任日と退任日は日銀のホームページによる。該当日が休場の場合は直前の営業日。▲は下落
（注２）一万田氏は戦後に証券取引所が再開した1949年５月16日が起点
（注３）福井氏の後任人事案に野党・民主党などが反対したため、同氏の任期満了後、白川氏就任まで総裁が不在
（注４）黒田氏は３日終値で比較
物価目標の導入の効果に懐疑的だった白川さんに替わって、黒田さんは物価を上げるという大目標の下で２％の物価目標を導入してみせましたが、ここまで手こずるとは思っていなかったのでは？ 評価はいろいろあるとは思いますが、ご苦労様でした。