【日経QUICKニュース(NQN) 北原佑樹】トヨタ自動車(7203)は9日13時25分、2022年4~12月期の連結決算(国際会計基準)を発表する。株式市場ではこれまでの円安・ドル高による収益の押し上げ効果に対し、足元では原料高の利益下押し影響がやや和らいでいるとの見方がある。社長交代を発表し、新たな経営体制の下での電気自動車(EV)戦略にも関心が高い。23年3月期(今期)の営業利益について市場は、現時点で会社計画より高い水準を見込んでいる。株価が好反応をみせるためには、営業利益の上方修正が必要となるだろう。
◎業績の市場予想と会社計画 | |||
22年10~12月期 | 23年3月期 | ||
市場予想 | 市場予想 | 会社計画 | |
営業収益 | 9兆3325億円 | 36兆6890億円 | 36兆円 |
営業利益 | 7950億円 | 2兆6850億円 | 2兆4000億円 |
純利益 | 7167億円 | 2兆5779億円 | 2兆3600億円 |
為替(対ドル) | 141円台前半 | 135円 | |
世界生産 | 230万台 | 920万台 | |
(注)10~12月の為替は平均値を試算。世界生産はトヨタが公表済みの実績。市場予想はQUICKコンセンサス |
<ポイント1>
▼今期の営業利益計画2兆4000億円を上方修正か
・過度な円安の一服で、今期営業利益を1兆6500億円下押しする要因とされている原料高の影響はやや緩和か。トヨタは原料高による仕入れ先の負担の一部を支援する方針だが、市場の一部では「原料高の肩代わりが進んでいない」との見方もあり、利益の上振れ要因になる。
・今期の想定為替レートは1ドル=135円。22年4~12月の平均が136円台半ば(試算)となり、通期ではやや円高方向に修正も。
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