QUICK企業価値研究所アナリスト 谷林正行(2023/02/14)
・来期予想は営業15%減益へ
企業価値研究所は、23/3期の連結予想営業利益を1750億円→1700億円(前期比48%増)へ引き下げた。主力の半導体・部品テストシステム(テスタ)は想定よりも順調に推移しているが、円高やサービス他における保守サービスやモジュールなどのテストを行うシステムレベルテスト(SLT)の減速を織り込んだ。来期は営業15%減益を見込んだが、25/3期はテスタ市場の回復で増益に転じる見込み。
・テスタの販売は高水準を維持
PCやスマートフォンの市場縮小などで半導体製造装置市場の見方は厳しさを増しているが、豊富な受注残を背景に同社のテスタの販売は高水準を維持している。同社においては半導体市場の調整の影響を受ける前に市場が回復し、落ち込みを回避することも有り得る。
・23/3期3Q累計は営業59%増益
23/3期3Q累計の連結営業利益は1291億円(前年同期比59%増)。部材不足などの影響が残ったものの、大幅増収・増益となった。
・リスクファクター ~半導体メーカーの業況、需要変動が大きいことなど
・アナリストの投資判断 ~テスタは順調だが、円高、SLTの減速で当面のパフォーマンスは株式相場並みに
当研究所では今後の株価について、当面の値動きは株式相場全体に準じたパフォーマンスを想定している。株式相場では、半導体関連株は足元の調整からの回復を織り込みつつあるが、米国の株式相場では半導体関連株の割安感が薄れてきた。また同社の業績見通しに関しては円高やSLTの減速といったネガティブな要素もある。このため、しばらくは慎重にみたい。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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