【NQNニューヨーク=川上純平】米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイが2022年10~12月期に半導体受託生産大手の台湾積体電路製造(TSMC)の米預託株式(ADS)の保有数を9月末に比べ9割近く減らしたことがわかった。14日夕に米証券取引委員会(SEC)に提出した四半期の保有有価証券報告書で明らかになった。
バークシャーはTSMCのADSを829万株と22年9月末に比べ86%減らした。22年7~9月期に同ADSを新規取得し、半導体市況の改善を見込んでいるとして話題を集めた。バークシャーの新規取得がはやされ、TSMC株は11月半ばに急騰する場面があった。10~12月期では9%高だった。
銀行株の売却も目立った。USバンコープは9割減、バンク・オブ・ニューヨーク・メロンは6割減らした。
ゲームソフトのアクティビジョン・ブリザードも減らし、スマートフォンのアップルはわずかに買い増した。