QUICK企業価値研究所アナリスト 谷林正行(2023/02/20)
・円高メリットもありG&NSの営業利益を増額
企業価値研究所は23/3期の連結予想営業利益を1兆1700億円→1兆1900億円(前期比1%減)に引き上げた。ゲーム&ネットワークサービス(G&NS)における自社制作ソフトウェアの好調、円高によるドルベースのコストの円換算額減少などで増額した。来期以降も同セグメントの利益を引き上げた。同セグメントおよび連結全体の営業利益は増益に向かう見通し。
・「PS5」の販売増などでエンゲージメントが向上
半導体不足などの影響が薄れ、3Qの「PS5」の販売台数は大幅に増加。つれて月間アクティブユーザー数(MAU)、ネットワークサービスの会員数が2Q比で増加した。「PS5」の伸びとともにユーザーエンゲージメントが向上し、G&NSの業績が拡大していくものとみている。
・23/3期3Q累計は営業2%増益
23/3期3Q累計の連結営業利益は1兆797億円(前年同期比2%増)となった。買収費用や一過性の損益の影響はあったが連結全体では前年同期を上回った。
・リスクファクター ~景気や為替変動、同業他社との競争激化など
・アナリストの投資判断 ~「PS5」の好調などにより、株式相場全体の値動きを上回るとみる
当研究所では今後の株価について、株式相場全体の値動きを上回るとみている。パフォーマンス反転は半導体不足が「PS5」に及ぼす影響に対する懸念が薄れたためだと認識しており、3Qの同製品の販売台数の伸び、会社側の販売計画上方修正などでポジティブな見方が強まってきた。MAUの増加なども支援材料。引き続き値上がりトレンドが続くとみた。
(提供:QUICK企業価値研究所)
本サイトに掲載の記事・レポートは、QUICK企業価値研究所が提供するアナリストレポートサービスの抜粋記事です。
レポートサービスは証券会社・金融機関様に対し個人投資家向け販売資料としてご提供させて頂いております。
サービスに関するご質問、資料のご請求等は以下フォームよりお問い合わせください。
※ 個人投資家の方は掲載記事(レポート)の詳細を「QUICKリサーチネット」からもご覧頂けます。
サービスの詳細・ご利用方法はこちらをご覧ください。
※ なお、本サイト掲載記事の内容に関する個別のご質問にはお答えできかねます。ご了承ください。