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ソニーグループ(6758) 利益予想を増額修正。来期以降営業増益が続く見方に変わりなし

QUICK企業価値研究所アナリスト 谷林正行(2023/02/20)

・円高メリットもありG&NSの営業利益を増額
 企業価値研究所は23/3期の連結予想営業利益を1兆1700億円→1兆1900億円(前期比1%減)に引き上げた。ゲーム&ネットワークサービス(G&NS)における自社制作ソフトウェアの好調、円高によるドルベースのコストの円換算額減少などで増額した。来期以降も同セグメントの利益を引き上げた。同セグメントおよび連結全体の営業利益は増益に向かう見通し。

・「PS5」の販売増などでエンゲージメントが向上
 半導体不足などの影響が薄れ、3Qの「PS5」の販売台数は大幅に増加。つれて月間アクティブユーザー数(MAU)、ネットワークサービスの会員数が2Q比で増加した。「PS5」の伸びとともにユーザーエンゲージメントが向上し、G&NSの業績が拡大していくものとみている。

・23/3期3Q累計は営業2%増益
 23/3期3Q累計の連結営業利益は1兆797億円(前年同期比2%増)となった。買収費用や一過性の損益の影響はあったが連結全体では前年同期を上回った。

・リスクファクター ~景気や為替変動、同業他社との競争激化など

・アナリストの投資判断 ~「PS5」の好調などにより、株式相場全体の値動きを上回るとみる
 当研究所では今後の株価について、株式相場全体の値動きを上回るとみている。パフォーマンス反転は半導体不足が「PS5」に及ぼす影響に対する懸念が薄れたためだと認識しており、3Qの同製品の販売台数の伸び、会社側の販売計画上方修正などでポジティブな見方が強まってきた。MAUの増加なども支援材料。引き続き値上がりトレンドが続くとみた。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

谷林 正行

シニアアナリスト

民生エレクトロニクス、精密機器、総合重機セクター担当


【プロフィール】
東京大学工学部反応化学科卒、山一証券経済研究所入社、ベンチャーキャピタル、格付機関、IRコンサルティング会社を経て現在に至る。
新技術、テーマを中心としたレポート作成やベンチャー企業の将来性の判断、財務面を中心とした企業分析など、過去に携わった業務経験を活かし、様々な視点から対象企業を分析することを心掛けている。


日本証券アナリスト協会検定会員

日本証券アナリスト協会 ディスクロージャー研究会 電気・精密機器、機械専門部会 評価実施アナリスト


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