QUICK企業価値研究所アナリスト 細貝広孝(2023/02/24)
・物件売却の期ずれなどで、23/3期通期予想を修正
23/3期通期の連結業績に関して企業価値研究所では、会社側が物件売却の期ずれなどで計画を修正したことを踏まえ、営業収益は前回予想(22年11月)から50億円減額の1兆3950億円(前期比3%増)に修正するが、営業利益は2850億円(同2%増)の前回予想を維持。
・中期的には増益基調を見込む前回予想を維持
続く24/3期の連結業績に関して当研究所では、営業収益1兆4200億円(前期比2%増)、営業利益2930億円(同3%増)、25/3期は営業収益1兆4500億円(同2%増)、営業利益3000億円(同2%増)を見込んだ前回予想を維持する。
・3Q累計は海外の物件売却拡大などで営業16%増益
23/3期3Q累計の連結業績は、営業収益が前年同期比横ばいの9063億円、営業利益が同16%増の2000億円だった。コマーシャル不動産事業は物件売却の減少で減収減益だったが、海外事業が物件売却の拡大で大幅増収増益となり、連結全体で営業増益を確保した。
・リスクファクター ~建設コスト、金利の上昇など
・アナリストの投資判断 ~物件売却による投資回収の進捗などで株価に上値余地
株価は20年1月には2283.0円まで上昇したが、新型コロナ影響で急落し、同年3月には1291.0円の安値を付けた。その後は緩やかに戻り基調となり、21年3月には2047.5円の戻り高値を付けたが、株式相場全体の上昇に比べると戻りは鈍かった。23/3期上期決算と同時に自社株買いを発表し、株価は一時2000円台をとらえたが、足元は1600円台前半で推移している。当研究所では23/3期以降も増収増益基調を予想している。今後、国内外において物件売却による投資回収が順調に進捗すれば、株価に上値余地はあると考える。
(提供:QUICK企業価値研究所)
本サイトに掲載の記事・レポートは、QUICK企業価値研究所が提供するアナリストレポートサービスの抜粋記事です。
レポートサービスは証券会社・金融機関様に対し個人投資家向け販売資料としてご提供させて頂いております。
サービスに関するご質問、資料のご請求等は以下フォームよりお問い合わせください。
※ 個人投資家の方は掲載記事(レポート)の詳細を「QUICKリサーチネット」からもご覧頂けます。
サービスの詳細・ご利用方法はこちらをご覧ください。
※ なお、本サイト掲載記事の内容に関する個別のご質問にはお答えできかねます。ご了承ください。