※アドバンテストの株価(月足)
【日経QUICKニュース(NQN)】アドバンテスト(6857)が続伸している。前日比220円(1.9%)高の1万2100円と、株式分割を考慮したベースで2000年7月以来およそ22年9カ月ぶりの高値を付けた。前日の米株式市場で米画像処理半導体のエヌビディア株が大幅に上昇し、買いが波及しているとの見方が多い。エヌビディアが現地時間21日に開いた人工知能(AI)開発者イベントの内容を評価し、アナリストによるエヌビディア株の目標株価の引き上げが相次いだ。東京市場でもアドテストなど半導体製造装置株の一部に思惑買いが入っているようだ。
足元では、米オープンAIが手掛けるチャットボット「チャットGPT」の進化が話題となり、こうしたサービスに使う生成AI用の半導体の需要が増えると見込まれている。市場では「今後もさまざまな用途でAIの活用が進むと考えられ、半導体産業の成長のけん引役となる」(国内証券)との見方がある。