米シリコンバレー銀行(SVB)の破綻が欧州へ飛び火し、クレディ・スイスの経営継続への懸念が生じたことで、スイス政府が主導する形でUBSによる買収が決まった。取りあえず危機は一段落したが、その過程で2つの大きな課題が浮き彫りになっている。 1つ目の課題は、いったん預金流出が始まると、規制によって充実していると見られていた自己資本が、防波堤にならないケースが起こり得ることだ。 クレディ・スイスは2月9日に2022年度の決算を発表した。それによると、普通株式等によるTier1の自己資本比率、いわゆるCET1は14.1%で、スイス連邦市場監督機構(FINMA)が求める10%を上回っている。 また...
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