【日経QUICKニュース(NQN) 編集委員 永井洋一】スイス金融大手クレディ・スイス・グループのAT1債(銀行が発行する永久劣後債)が無価値になっても、大きな問題ではない。「国の支援を受けたら元本割れ」という契約条項を見落としていた投資家の自己責任で終わる。重大な問題は別のところにある。UBSによる救済買収でとられた株主権利をないがしろにする前代未聞の法的措置だ。
救済策を週明け20日までに何が何でも、まとめたかったスイス当局は空前の動きに出た。買収後に発生しうる損失への政府保証をUBSに提供したのに加え、企業統合の際に必要な両社の株主投票を省略するための緊急条令の制定という措置だ。...
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