【日経QUICKニュース(NQN)】商船三井が荒い値動きとなっている。前週末比125円(3.8%)安の3185円まで下落した後、同10円高の3320円まで上昇した。3月31日に2036年3月期までの経営計画を発表し、配当性向を25%から30%に引き上げる方針を示した。「配当性向は想定よりも保守的」(国内証券のアナリスト)との受け止めから売りが先行した。一方、このところ下げが続いており、押し目買いも入っている。
東海東京調査センターの金井健司シニアアナリストは商船三井の株主還元について「配当利回りの高さから買っていた一部の個人にとっては物足りないと捉えられ、失望売りが出た」と指摘。一方、年間配当の下限を150円としたことに関し、東海東京の金井氏は「配当下限100円の郵船よりも高いことを考慮すれば、ややポジティブ」と評価した。