【NQNシンガポール=今 晶】5日のインド株式相場は上昇している。主要な株価指数であるSENSEXは前営業日の3日に比べて11.73ポイント(0.01%)安の5万9094.71とほぼ横ばいで始まった後、徐々に強含んでいる。米景気の減速懸念から米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めの姿勢を後退させるとの思惑が出ており、インド準備銀行(中央銀行)の政策判断にも影響を及ぼすとして投資家心理の支えになっている。
指数は前営業日まで3日続伸しており、インド勢を中心にリスクをとる余裕が維持されている。外国為替市場でインドルピーの対米ドル相場が高く始まったこともインド株の買い安心感につながっている。
SENSEX構成銘柄ではバジャジ・ファイナンスなど金融株の一角が高い。宝飾品販売のタイタンも上げている。半面、HCLテクノロジーズなどIT(情報技術)サービス大手はさえない。日用品のヒンドゥスタン・ユニリーバも下げている。