【NQNシンガポール=秋山文人】インドの中央銀行、インド準備銀行は6日の金融政策委員会で、政策金利であるレポ金利を6.50%に据え置くと決めた。市場では0.25%の利上げを見込む声が多かった。市場予想と異なる展開となった。
2月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比6.44%と準備銀のインフレ目標の上限(6%)を上回っているほか、通貨ルピーの対ドル相場も低位で推移している。だが金融セクター不安による混乱に直面しているほか、地政学的リスク、金融市場で不透明感が高まっているとして引き締めを見送った。全会一致で決定した。