【NQNシンガポール=今 晶】11日のインド株式相場は続伸して始まった。主要な株価指数であるSENSEXの始値は前日比182.09ポイント(0.30%)高の6万0028.60だった。前日までの6日続伸で資金余力を高めている投資家が多い。日本や韓国の株高も心理的な追い風となり、好業績銘柄を中心に物色が続いている。
米景気への過度の懸念後退などで前日の米長期金利は上昇したが、外国為替市場での米ドル高圧力は今のところあまり強くない。インドルピーは1米ドル=81.90ルピー台と前日終値とほぼ同じ水準で始まっており、株式相場の支えになっている。
SENSEX構成銘柄ではコタック・マヒンドラ銀行が大幅に上げている。後発薬のサン・ファーマシューティカル・インダストリーズや携帯通信のバルティ・エアテルも高い。半面、IT(情報技術)サービスのタタ・コンサルタンシー・サービシズや塗料のアジアン・ペインツは安い。