【日経QUICKニュース(NQN)】アステラス製薬(4503)は11日、2023年3月期(前期)の連結純利益(国際会計基準)が前の期比15%減の1050億円になりそうだと発表した。21%増の1500億円としていた従来予想から下方修正し、一転して減益見通しとなる。日本や欧州で販売している腎性貧血治療薬「エベレンゾ」について、販売状況から将来計画を見直した結果、同薬に関する無形資産の減損損失(約450億円)を計上することなどが響く。
売上高にあたる売上収益は18%増の1兆5290億円で据え置いた一方、営業利益は12%減の1370億円と従来見通しから580億円引き下げた。感音難聴患者を対象として開発を進めていたプログラムの中止も発表しており、無形資産の減損損失は合計で約580億円を見込んでいる。