【NQNシンガポール=秋山文人】インドのIT(情報技術)サービス大手タタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)が下落している。一時、前日比58.95ルピー(1.8%)安の3183.15ルピーまで下げた。12日発表の2023年1~3月期決算で純利益が1139億ルピーとなり、前年同期と比べて15%増えた。ただ市場予想を下回ったことが嫌気され、売り優勢となっている。
クラウドやデータ関連の投資が続いており、受注高は100億ドルと四半期として過去最大となった。
もっともブルームバーグ通信がまとめた純利益の市場予想の平均1153億ルピーを下回った。現地メディアによるとTCS幹部は主力の米市場の回復が遅れていることを説明しているという。
23年3月期決算は純利益が10%増の4214億ルピー、売上高が18%増の2兆2545億ルピーだった。