【NQNシンガポール=秋山文人】インド住宅金融ハウジング・デベロップメント・ファイナンス(HDFC)系のHDFC銀行が下落している。一時、前営業日である13日終値比36.60ルピー(2.2%)安の1656.70ルピーまで下げた。15日発表の2023年1~3月期の単独決算で税引き利益が前年同期比20%増の1204億7000万ルピーとなった。ブルームバーグ通信がまとめた市場予想1213億ルピーを下回り、失望した売りが優勢になっている。
売上高は35%増の4511億9000万ルピーだった。法人向け金融は増益を確保できたものの、個人向けは減益となった。市場運用による収益も減った。
HDFC銀行株は好業績への期待で3月末から株価が大幅に上昇してきた。利益確定売りにも押されやすくなっている。一方、HDFCとの合併計画について、7月にも完了すると幹部が発言したとも伝わっている。