【NQNシンガポール=秋山文人】財閥タタ・グループ系のインド化学大手タタ・ケミカルズが大幅に下落している。一時、前日比65.75ルピー(6.6%)安の926.30ルピーまで下げた。主要製品であるソーダ灰について値下げすると伝わり、嫌気する売りが出ている。
インドメディアが相次いで報じている。国内で流通するソーダ灰について17日から3~4%値下げしたと同社が発表した。ソーダ灰を巡っては、中国の化学メーカーの内蒙古遠興能源(@000683/SZ)が大幅な生産増強を実施したとの一報を受けて、価格の下落圧力が強まっていた。競争激化による収益の低下への警戒感から売り注文が集まっている。