【NQNシンガポール=今 晶】24日のインド株式相場は続伸しているが、現時点で一段の上値は重い。主要な株価指数であるSENSEXは前週末比218.65ポイント(0.36%)高の5万9873.71で始まった後、じりじりと伸び悩む場面がある。好業績銘柄を買う動きが続いている半面、利益確定売りが相場全体の重荷になっている。
東アジアでは米中対立への警戒感などから投資家のリスク許容度が下がっており、インド市場の投資家心理にも影響を及ぼしている。米国の主力ハイテク企業の決算発表を待ちたいとの空気も広がっており、積極的な取引は見送られている。
SENSEX構成銘柄ではICICI銀行やIT(情報技術)サービスのウィプロが高い。食品のネスレ・インディアや宝飾品販売のタイタンも買われている。半面、後発薬のサン・ファーマシューティカル・インダストリーズの下げが目立つ。タタ製鉄やタタ自動車も安い。