【松島 新(米ロサンゼルス在住)】
◇日本など外国企業が最大勝者、国内供給めざした米気候対策法
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は20日、米国内のサプライチェーン(供給網)強化を目的にした気候変動対策の最大勝者は外国企業だと報じた。2022年に成立したインフレ抑制法によりクリーンエネルギーに1100億ドル(約15兆5000億円)近くが拠出されたが、6割以上は韓国、日本、中国をはじめ外国企業のプロジェクトに向けられたことが分析でわかったとしている。ネバダ州とカンザス州にバッテリー工場を持つパナソニックは年20億ドル(約2800億円)以上の恩恵を受ける見通しで、米国内に3つ目の工場を検討していると伝えた。
(https://www.wsj.com/articles/the-biggest-winners-in-americas-climate-law-foreign-companies-c672e09d?mod=hp_lead_pos8)
◇勤勉なドイツでシエスタ、猛暑でスペイン真似る
米ニューヨーク・タイムズ紙は20日、勤勉で知られるドイツがシエスタを見直したと報じた。長い昼休みをとるスペインのシエスタは、かつて景気低迷の一因と批判されたが、猛暑が続く欧州でスペインの習慣が見直されているとしている。ドイツの健康相は「猛暑中のシエスタは悪くない」と発言、ドイツ医師会幹部も南欧の習慣の導入を支持したと伝えた。
(https://www.nytimes.com/2023/07/20/world/europe/heat-wave-siesta-spain-germany.html)
◇米宝くじ1400億円当選、LAのコンビニで販売
米ワシントン・ポスト紙は20日、カリフォルニア州で10億ドル(約1400億円)の宝くじ「パワーボール」ジャックポット当選者が出たと報じた。ロサンゼルス・ダウンタウンのコンビニエンス・ストアで販売されたとしている。現金一括で受け取る場合は税引き後5億5810万ドル(約781億5000万円)になると伝えた。
(https://www.washingtonpost.com/nation/2023/07/20/powerball-winner-july-19-numbers/)
◇ブラックストーン、PE初の運用資産1兆ドル超え
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は20日、ニューヨーク拠点の資産運用大手ブラックストーンの運用資産が1兆ドル(約140兆円)を突破したと報じた。1兆ドル超えはプライベートイクイティ(PE)で初だとしている。上場企業アポロ・グローバル・マネジメントの1兆ドル突破は2026年の見通し、伝統的な資産運用会社ブラックロックやフィデリティ・インベストメンツの運用資産額を大幅に上回っていると伝えた。
(https://www.wsj.com/articles/blackstone-bx-q2-earnings-report-2023-c3737cb5?mod=hp_lead_pos6)
◇米西海岸バーガー店、従業員のマスク着用禁止
米ワシントン・ポスト紙は20日、西海岸のハンバーガー・チェーン、In-N-Out(イン・アンド・アウト)が5州の店舗従業員のマスク着用を禁止したと報じた。アリゾナ、コロラド、ネバダ、テキサス、ユタの店舗で、医師の診断書を持つ従業員を除き8月14日からマスク着用を禁止したとしている。内部メモによると、明確で効果的なコミュニケーションを促進するためと伝えた。
(https://www.washingtonpost.com/business/2023/07/19/in-n-out-burger-covid-mask-policy/)
◇NYからテキサス移住なら年3500万円節約、米高給取り
ブルームバーグ通信は20日、米ニューヨークで年収65万ドル(約9100万円)の人がテキサス州オースティンに移住すると、年25万ドル(約3500万円)節約できると報じた。金融情報提供のスマートアセットが、ニューヨーク、サンフランシスコ、シカゴの3都市に住む高収入の人がオースティンに移住した場合を分析、税金と生活費の違いで多額を節約できることがわかったとしている。サンフランシスコから移住すると21万2000ドル(約2968万円)節約できるが、シカゴからは7万6362ドル(約1070万円)にとどまったと伝えた。
(https://www.bloomberg.com/news/articles/2023-07-20/high-income-new-yorkers-save-250-000-by-moving-to-austin-texas?sref=RtOi1Qqu)