【日経QUICKニュース(NQN)】東芝(6502)が7日に発表した2023年4~6月期の連結決算(米国会計基準)で最終損益は253億円の赤字(前年同期は258億円の黒字)だった。半導体市況が落ち込むなかメモリー大手のキオクシアの持ち分法投資損益が411億円のマイナス(前年同期は122億円のプラス)となり最終赤字となった。
売上高は5%減の7041億円、営業損益は114億円の黒字(前年同期は48億円の赤字)だった。円安が追い風となり、主力の発電システム事業などが好調だった。空調事業を連結から除外した影響もあり、売上高は前年同期より減少した。
2024年3月期(今期)の連結業績予想は据え置いた。売上高は5%減の3兆2000億円、営業利益は微減の1100億円を見込む。
同日、投資ファンドの日本産業パートナーズ(JIP)を中心とする国内連合によるTOB(株式公開買い付け)が8日から始まると発表した。TOB価格は4620円で、成立すれば東芝は上場廃止となる。