【松島 新(米ロサンゼルス在住)】
◇デンマーク製薬大手の肥満治療薬、心臓発作と脳卒中リスク軽減
英フィナンシャル・タイムズ紙は8日、デンマークの製薬大手ノボ・ノルディスクの肥満症治療薬「ウゴ―ビ」の臨床試験で、心臓発作と脳卒中のリスクを20%軽減することが明らかになったと報じた。米国の競合イーライ・リリーと並んで株価が大幅上昇したとしている。肥満治療薬は高額なため、米国の一部の保険会社は保険適用に慎重だが、研究結果が圧力となる可能性があると伝えた。
(https://www.ft.com/content/b8617703-2608-4d2e-8d39-6d4ab1176ffd)
◇大学の次は米企業、差別めぐる訴訟の標的に
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は8日、大学の人種差別などをめぐり訴訟を起こしてきた保守派アクティビストが幅広い米企業を標的にしはじめたと報じた。コムキャスト、アマゾン、スターバックスなどの大手企業が人種や性別による差別をめぐる訴訟の対象になったとしている。アクティビストは、大学に対する訴訟で使った手法を企業に応用していると伝えた。
(https://www.wsj.com/articles/diversity-equity-dei-companies-blum-2040b173?mod=hp_lead_pos8)
◇ゴールドマンの大物幹部退任へ、後任に前CEOの腹心
英フィナンシャル・タイムズ紙は8日、米金融大手ゴールドマン・サックスで最も影響力のある幹部、ジョン・ロジャース首席顧問が退任すると報じた。後任としてブランクファイン前最高経営責任者(CEO)の腹心だったラッセル・ホーウィッツ氏が9月5日に就任するとしている。ホーウィッツ氏はインタビューで、「数多くの理由で復帰は正しいと感じている」と述べたと伝えた。
(https://www.ft.com/content/d0c7b349-51ab-449e-a36e-0525ab9b107f)
◇米商業不動産ローンファンド、新規融資を停止
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は8日、商業不動産ローンファンド大手の一部が新規融資を停止したと報じた。ブラックストーン・モーゲージ・トラスト、KKRリアルエステート・ファイナンス・トラストは新規融資を停止、スターウッド・プロパティ・トラストは新規融資数を削減したとしている。モーゲージREITと呼ばれるファンドは四半期あたり約10億ドルを融資するが、誰も融資しなくなったとアナリストが話したと伝えた。
(https://www.wsj.com/articles/new-lending-by-mortgage-reits-has-dried-up-49551878?mod=lead_feature_below_a_pos1)
◇足の肉9キロ失う、NYビーチでサメに噛まれた女性
米ニューヨーク・ポスト紙は8日、米ニューヨークのロカウェイビーチで65歳の女性がサメに噛まれたと報じた。女性は足の肉を20ポンド(約9キロ)失ったとしている。ロカウェイビーチで人がサメの攻撃を受けたのは1953年以来初めてで、当局はビーチを閉鎖したと伝えた。
(https://nypost.com/2023/08/08/rockaway-beach-shark-attack-victim-loses-20-pounds-of-flesh-to-bite/)
◇ロシアで最も寒い極東サハ、98カ所で森林火災発生
ロシアの独立系英字紙モスクワ・タイムズは8日、ロシア極東サハ共和国(ヤクーチア)の98カ所で森林火災が発生、共和国全体に煙が広がったと報じた。ロシア最大で最も寒いサハ共和国の森林火災は夏の恒例だが、北極の温暖化の影響で近年深刻化したとしている。サハで今年発生した森林火災は700件を超え、120万ヘクタールが燃えたと伝えた。
(https://www.themoscowtimes.com/2023/08/07/nearly-100-wildfires-blazing-across-russias-republic-of-sakha-a82080)