QUICK Money World(マネーワールド)

個人投資の未来を共創する
QUICKの金融情報プラットフォーム

ホーム 記事・ニュース 三越伊勢丹ホールディングス(3099) 免税売上高増勢を反映し営業利益予想を増額、来期は初の500億円台乗せへ
この記事は最終更新から1年以上経過しております。

三越伊勢丹ホールディングス(3099) 免税売上高増勢を反映し営業利益予想を増額、来期は初の500億円台乗せへ

QUICK企業価値研究所アナリスト 永田和子(2023/08/30)

・高感度上質消費の取り込みや科学的視点に基づく収支構造改革をテコに利益成長続く
 連結営業利益の企業価値研究所予想は業績表の通り。高感度上質消費の取り込みや科学的視点に基づく収支構造改革をテコに利益成長が続くとの見方は不変だが、免税売上高増勢を反映し、前回から増額。統合後最高益(14/3期346億円)を大幅更新する今期に続き、来期は初の500億円台乗せへ。免税売上高については中国団体旅行解禁による更なる水準回復も見込むが、化粧品「爆買い」は限定的とみる。日本人向け売上高予想は据え置くが、外商顧客の支出額に占めるシェア拡大が見込まれるだけでなく、アプリによる識別顧客化やSNSによる情報発信も売上続伸に大きく貢献している。

・毎期100億円規模の自己株取得を予想
 会社側は「まち化」への大規模投資を見据え、今後10年間のキャッシュ配分計画を策定。余剰資金を元に総還元性向50%を意識した株主還元強化を掲げる。当該方針に基づき、当研究所は毎期100億円規模の自己株取得を想定。税率平常化を想定する来期のROEは5.9%となるが、十分な水準とは言い難く、更なる改善に向けた機動的な株主還元に期待したい。

・リスクファクター ~急激な円高など

・アナリストの投資判断 ~来期PERになおも割安感、売上開示が株価上昇の契機となる公算も
 自己株取得を織り込んだ来期予想PERは18倍と、なおも割安感がある。中国団体旅行解禁による恩恵に関心が集まるなか、月2回開示される売上動向が更なる株価上昇の契機となる公算も。自己株取得計画の発表タイミングや百貨店事業以外の成長戦略、長期的な「まち化」計画の時間軸とその内容などにも引き続き注目したい。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
本サイトに掲載の記事・レポートは、QUICK企業価値研究所が提供するアナリストレポートサービスの抜粋記事です。
レポートサービスは証券会社・金融機関様に対し個人投資家向け販売資料としてご提供させて頂いております。
サービスに関するご質問、資料のご請求等はこちらよりお問い合わせください。
※ 個人投資家の方は掲載記事(レポート)の詳細を「QUICKリサーチネット」からもご覧頂けます。
   サービスの詳細・ご利用方法はこちらをご覧ください。
※ なお、本サイト掲載記事の内容に関する個別のご質問にはお答えできかねます。ご了承ください。

著者名

永田 和子

シニアアナリスト

小売セクター、ゲーム・アミューズメントセクター担当


【プロフィール】
早稲田大学第一文学部日本史学科卒業。東京証券(現東海東京証券)入社。入社直後から調査部門でアナリスト業務(小売、繊維・紙パルプ、食品、ゲーム)に就く。03年にQBR(現QUICK企業価値研究所)へ。企業調査歴30年。


日本証券アナリスト協会 ディスクロージャー研究会 小売専門部会、広告・メディア・ゲーム部会、新興市場部会 評価実施アナリスト


銘柄名・銘柄コード・キーワードから探す

株式ランキング

コード/銘柄名 株価/前日比率
1
23,740
+6.74%
2
41,770
-0.26%
3
1,717
-2.99%
4
16,585
-2%
5
4,646
+5.2%
コード/銘柄名 株価/前日比率
1
167
+42.73%
2
440
+22.22%
3
3,405
+17.21%
4
1,022
+17.2%
5
1,054
+16.59%
コード/銘柄名 株価/前日比率
1
1,699
-22.73%
2
9399
ビート
2,730
-20.4%
3
1,342
-16.33%
4
1,216
-15.14%
5
5527
propetec
974
-13.88%
コード/銘柄名 株価/前日比率
1
41,770
-0.26%
2
23,740
+6.74%
3
16,585
-2%
4
8,210
-3.47%
5
26,080
+1.32%
対象のクリップが削除または非公開になりました
閉じる
エラーが発生しました。お手数ですが、時間をおいて再度クリックをお願いします。
閉じる