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三越伊勢丹ホールディングス(3099) 識別顧客化やコンテンツ拡充をテコに内外から高感度上質消費取り込みへ

QUICK企業価値研究所アナリスト 永田和子(2025/02/25)

・サマリー
 連結営業利益の企業価値研究所予想は業績表の通り。免税売上高の「V字」回復を受け、来期以降を小幅増額。識別顧客化やコンテンツ拡充をテコに内外から高感度上質消費取り込みが進み、次期中計28/3期目標を1年前倒し達成へ。今期末に始動する海外顧客向けアプリや世界一・唯一無二の「最新・最先端」を目指す新宿へのブランド・商品集積などが高感度上質消費取り込みを後押ししよう。次期中計フェーズ1(来期~28/3期)での累計1500億円の株主還元計画などによる資本効率改善(当研究所は27/3期にROE10%台乗せを予想)も高く評価。

・アナリストの投資判断 ~来期PER14倍と、依然、割安感強い
 来期の成長鈍化が意識されるなか、当研究所はPERの目安として大手小売業平均22倍を下回る18倍を採用(前回も同じ)。当研究所が予想する自己株取得を反映した来期PERは14倍と、依然、割安感が強い。今後は免税売上高で前年ハードルが高い5~7月を乗り切れるかを注視するとともに、海外顧客向けアプリによる中長期的な免税売上高押し上げ効果に期待。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

永田 和子

シニアアナリスト

小売セクター担当


【プロフィール】
早稲田大学第一文学部日本史学科卒業。東京証券(現東海東京証券)入社。入社直後から調査部門でアナリスト業務(小売、繊維・紙パルプ、食品、ゲーム)に就く。03年にQBR(現QUICK企業価値研究所)へ。企業調査歴30年超。


日本証券アナリスト協会ディスクロージャー研究会 小売専門部会評価実施アナリスト


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