【日経QUICKニュース(NQN)編集委員 今 晶】外国為替市場で円の対スイスフラン相場が過去最安値の更新を続けている。30日の欧米市場では一時1スイスフラン=166円59銭近辺まで下げた。円とスイスフランの関係は「貿易収支の悪化を受けた円の低リスク通貨としての地位低下」の文脈で語られることが多い。さらに金利差を背景とするリスク選好資金の流れである「リスクオン」の動きも見逃せない。
投資家が積極的に運用リスクをとるリスクオンのもとでの円安・スイスフラン高で思い出されるのは、2008年9月のリーマン・ショック前の相場環境だ。当時、すでに代表的な金融緩和国であった日本の円がリスクをとるため...
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