QUICK企業価値研究所アナリスト 細貝広孝(2023/09/08)
・1Qはほぼ想定内で推移し、通期予想を据え置き
24/3期通期の連結業績に関して企業価値研究所では、1Q実績は全体として当研究所のほぼ想定通りに推移したとの見方から、営業収益9800億円(前期比4%増)、営業利益2550億円(同6%増)の前回予想(23年6月)を維持する。
・中期的に増益基調の継続を見込む予想を維持
続く25/3期の連結業績に関して当研究所では、営業収益1兆200億円(前期比4%増)、営業利益2700億円(同6%増)、26/3期は営業収益1兆500億円(同3%増)、営業利益は2800億円(同4%増)と、増収増益基調の継続を見込んだ前回予想を維持。中期的にオフィス賃貸の堅調な推移を予想している。
・1Qはマンション販売が全体をけん引して営業増益
24/3期1Qの連結業績は、営業収益が前年同期比4%増の2531億円、営業利益が同6%増の782億円だった。分譲マンションの引渡戸数が増加し、連結全体の営業増益を牽引した。
・リスクファクター ~金利上昇、建築コストの増加
・アナリストの投資判断 ~中期的に利益成長継続で、株価にまだ上値余地
株価は、新型コロナ影響で20年3月には2171.5円まで下げた。21年6月および同年11月には戻り高値4222.0円を付けたが、急落直前の水準(高値4236.0円、20年2月)には届かなかった。足元は4100円台にのせて推移している。当研究所では、同社主力のオフィスビル賃貸は引き続き堅調に推移するとみており、中期的に利益成長が続くと予想している。利益成長を背景として、今後の株価にはまだ上値余地があると考える。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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