【松島 新(米ロサンゼルス在住)】
◇マンハッタンの賃貸住宅、中央値64万3000円でピーク近いか
米CNBCは14日、ニューヨーク・マンハッタンの賃貸住宅の8月の家賃中央値は月あたり4370ドル(約64万3000円)と、過去最高の7月と同じ水準だったと報じた。不動産仲介のダグラス・エリマンと不動産鑑定のミラー・サミュエルの調査によると、平均家賃は月5552ドル(約81万6000円)だったとしている。新築賃貸ビル不足で供給が減り、高金利で購入を断念し賃貸を選択する人が多いことが家賃高騰の背景だが、ピークに達した兆しもあると伝えた。
(https://www.cnbc.com/2023/09/14/manhattan-median-rent-remains-at-record-high.html)
◇報酬162億円もCEO突然退社、株価急落
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は14日、弁護士向けソフトウエアを提供するCSディスコの株主が1億1000万ドル(約162億円)近い報酬パッケージを承認したにもかかわらず、カマラ共同創業者兼最高経営責任者(CEO)が突然退社したと報じた。退社理由の説明はなく、報酬のほとんどを占めるストックオプションの権利を失ったとしている。情報開示を受けCSディスコの株価は急落したと伝えた。
(https://www.wsj.com/business/ceo-with-110-million-pay-package-is-suddenly-out-7907c56f?mod=hp_lead_pos9)
◇RTXの大型契約破談に、中国とロシアとの取引で
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は14日、米航空防衛大手RTXとサウジアラビアの兵器会社との大型契約が年初に破談したことがわかったと報じた。関係者の話によると、サウジ企業が制裁を受けている中国とロシアの企業と取引していることが影響したとしている。サウジアラビアの中ロ外交およびビジネス関係の難しさを示唆したと伝えた。
(https://www.wsj.com/politics/national-security/a-saudi-defense-contractor-courted-russia-and-china-then-its-u-s-business-partners-fled-962527ad?mod=hp_lead_pos8)
◇英アームがIPO、売り出し価格25%超え
米CNBCは14日、ソフトバンクグループ傘下の英半導体設計大手アームが米ナスダック市場で新規株式公開(IPO)、売り出し価格51ドルを25%近く上回る水準で取引されたと報じた。初値は56ドル10セント。63ドル59セントで初日の取引を終えたとしている。アームのPERは110倍を超え、エヌビディアの108倍を上回ったと伝えた。
(https://www.cnbc.com/2023/09/14/arm-ipo-arm-starts-trading-on-the-nasdaq-in-win-for-softbank.html)
◇バイデン大統領次男を起訴、薬物使用時に銃購入
米ニューヨーク・タイムズ紙は14日、バイデン米大統領の次男ハンター・バイデン氏が2018年に薬物を違法に使用したことを開示せず銃を購入した疑いがあるとして米司法省が起訴したと報じた。父親が再選を目指す中、初公判が来年開かれる可能性があるとしている。ハンター氏の海外事業に関連して米下院はバイデン大統領の弾劾調査を進めていると伝えた。
(https://www.nytimes.com/2023/09/14/us/politics/hunter-biden-indictment-gun-charges.html)
◇UFOをNASAが分析、地球外物体示す証拠なし
米ワシントン・ポスト紙は14日、米航空宇宙局(NASA)の科学者・専門家16人がUFO(未確認飛行物体)として知られるUAP(未確認空中現象)を研究、地球外の物体を示す証拠は発見できなかったと報告したと報じた。データに統一性はなく、信頼できるデータが必要だとしている。米国防省も800以上のUAPを分析したが、説明できない現象はわずか2~5%だったと伝えた。
(https://www.washingtonpost.com/national-security/2023/09/14/nasa-ufo-report-uap-panel/)