【松島 新(米ロサンゼルス在住)】
◇サウジがテスラ誘致、見通しは不透明
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は18日、サウジアラビアがテスラの電気自動車(EV)工場を誘致していると報じた。交渉は初期段階で、決裂する可能性もあるとしている。EVに必要な金属を確保し、原油依存からの脱却を目指す試みだが、マスク最高経営責任者(CEO)とサウジの良好ではない関係や競合のルシードとサウジが提携しているため、交渉は複雑だと伝えた。
(https://www.wsj.com/business/autos/tesla-saudi-arabia-in-early-talks-for-ev-factory-240cd075?mod=hp_lead_pos6)
◇全米自動車労組のスト、長引けば影響甚大に
米CNBCは18日、全米自動車労組(UAW)のストライキが米経済の大打撃になる恐れがあると報じた。影響はまだ限定的だが、フォード、ゼネラル・モーターズ(GM)、ステランティスの計14万6000人にストが拡大すれば状況は変わるとしている。米国ではストにより今年8月だけで410万労働時間が失われ、2000年8月以降で最大になったとしている。大幅な賃上げになれば、インフレを押し上げる可能性もあると伝えた。
(https://www.cnbc.com/2023/09/18/striking-unions-impacting-the-economy-at-a-level-not-seen-in-decades.html)
◇米国人5人を釈放、イラン資産60億ドルの凍結解除
米ニューヨーク・タイムズ紙は18日、イランで収監された米国人5人の出国が認められたと報じた。バイデン大統領によると、2年に及ぶ交渉を経て実現したもので、米国はイランの60億ドルの資産凍結を解除、イラン人5人も釈放したとしている。イランのテロ行為を助ける取引として米共和党が批判したと伝えた。
(https://www.nytimes.com/2023/09/18/us/politics/iran-us-prisoner-release.html)
◇米国債市場の混乱招く、BISがヘッジファンド取引を警告
英フィナンシャル・タイムズ紙は18日、ヘッジファンドによる取引が25兆ドル規模の米国債市場の混乱を招きかねないと国際決済銀行(BIS)が警鐘を鳴らしたと報じた。「ベーシス取引」と呼ばれる現物と先物の価格差に着目した裁定取引が混乱を招く恐れがあり、監視が必要と四半期報告で警告したとしている。米2年物国債先物のショート(売り)は8月に過去最大規模だったと伝えた。
(https://www.ft.com/content/b51edf3e-3d2b-4963-9ae7-92bc69992e24)
◇米政府は雇用増と賃上げ、民間の採用減と対照的
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は18日、民間企業が採用の抑制に動く一方、政府は雇用を増やしていると報じた。連邦、州、地方自治体の就業者は年初から32万7000人増と、雇用増全体の5分の1近くを占め前年同期の5%と比べ目立って増えたとしている。採用情報のジップリクルーターによると、政府の求人は前年比で20%高い報酬を提示していると伝えた。
(https://www.wsj.com/lifestyle/careers/government-is-hiring-this-year-and-boosting-pay-were-booming-8719a98c?mod=hp_lead_pos7)
◇950億円支払い求める、帝王切開立ち合い勧めた病院を提訴
米ニューヨーク・ポスト紙は18日、オーストラリアの男性が妻の5年前の帝王切開手術の立ち合いを勧めたメルボルンの病院に10億豪ドル(約950億円)の支払いを求める裁判を起こしたと報じた。手術で妻の内臓と血をみたことで精神疾患に苦しんだと主張したとしている。病院は男性のケアもしなかったと主張したが、病院は適切に対応したと訴えを否定したと伝えた。
(https://nypost.com/2023/09/18/man-sues-hospital-after-watching-his-wifes-c-section/)