【松島 新(米ロサンゼルス在住)】
◇米連邦雇用均等委、テスラを黒人差別で提訴
米CNBCは28日、米連邦政府機関の雇用機会均等委員会(EEOC)が黒人労働者を幅広く差別した疑いがあるとして電気自動車(EV)大手テスラを提訴したと報じた。テスラはEEOCとの調停を進めていたが失敗、訴訟に至ったとしている。先にカリフォルニア州当局も関連した訴状を提出していると伝えた。
(https://www.cnbc.com/2023/09/28/eeoc-sues-tesla-alleging-widespread-racist-harassment-of-black-workers.html)
◇定期預金金利を年6%に、7億5000万円預ければ
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は28日、米金融大手JPモルガン・チェースが6カ月定期預金に500万ドル(約7億5000万円)預けた富裕層顧客に対し年6%の金利を提供すると報じた。10万ドル(約1500万円)超を預けた一般顧客には5%、10万ドル未満は4%の金利を適用するとしている。JPモルガンは何年も金利をほぼゼロで据え置いていたと伝えた。
(https://www.wsj.com/finance/banking/jpmorgan-6-percent-cd-fe862850?mod=hp_lead_pos5)
◇政府機関閉鎖に備えよ、連邦政府職員に通知
米ワシントン・ポスト紙は28日、米議会共和党の抵抗でつなぎ予算法案の通過が不透明になる中、米政府は連邦政府職員に対し近く政府機関が閉鎖する可能性があるとの通知を始めたと報じた。30日以降の予算延長がなければ、何百万人もの政府職員や軍関係者の給与支払いが停止するとしている。公的年金と郵便配達は影響を受けないが、国立公園とパスポート事務所は閉まり、貧困層への支援が止まる恐れがあると伝えた。
(https://www.washingtonpost.com/business/2023/09/28/government-shutdown-notice-federal-employees/)
◇上位20%の平均年収8150万円、マンハッタンの所得格差は全米最大
米ニューヨーク・タイムズ紙は28日、ニューヨーク・マンハッタンに住む富裕層の所得はパンデミック(疾病の世界的流行)前の水準にほぼ回復した一方、貧困層の生活苦が続いていると報じた。マンハッタンの上位20%の世帯の平均年収は54万5549ドル(約8150万円)で下位20%の1万0259ドルの53倍以上だとしている。マンハッタンの所得格差は全米のどの地域より大きいと伝えた。
(https://www.nytimes.com/2023/09/28/nyregion/nyc-income-gap-wages.html)
◇欧州国債売られ利回り急上昇、イタリア財政を警戒
英フィナンシャル・タイムズ紙は28日、イタリアのメローニ政権による財政赤字目標引き上げを受け、欧州国債が積極的に売られたと報じた。イタリア10年物国債利回りは一時4.96%に上昇、過去10年で最高水準をつけたとしている。売りは英国債市場にも波及、英10年物国債利回りは一時4.57%に大幅上昇したと伝えた。
(https://www.ft.com/content/b956c3cb-fd81-43a6-a0e3-3ebf4ec1bd8b)
◇米エピック・ゲームズ、人員16%削減へ
米CNBCは28日、米エピック・ゲームズが従業員全体の16%を削減する計画だと報じた。昨年買収した音楽プラットフォーム「バンドキャンプ」は売却するとしている。スウィーニー最高経営責任者(CEO)は、人員削減が財務安定の唯一の策との結論に達したと社内メモで説明したと伝えた。
(https://www.cnbc.com/2023/09/28/epic-games-is-eliminating-16percent-of-its-workforce-and-selling-bandcamp.html)
◇中国恒大の許会長、違法行為の疑いで監視下に
英フィナンシャル・タイムズ紙は28日、中国の不動産開発大手エバーグランデ(中国恒大集団)の許家印会長が違法行為の疑いで強制措置を受けていると報じた。世界の市場に影響したデフォルト(債務不履行)から2年近くが経過したが、中国政府の圧力が高まった兆候だとしている。海外の債権者と協議しているものの、新たな社債を発行できない状態になっていると伝えた。
(https://www.ft.com/content/582e10a1-6e3a-489c-b03d-1f3b8cfbf0ba)