【松島 新(米ロサンゼルス在住)】
◇テスラ販売台数、1年超ぶりに前期比減
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は2日、米電気自動車(EV)大手テスラの第3四半期(7~9月)の販売台数は43万5059台と、前期比で6.7%減少したと報じた。販売台数が前期を下回るのは1年超ぶり、工場改修と待望の「サイバートラック」の準備が影響したとしている。マスク最高経営責任者(CEO)が一段の値下げに動くとの懸念が再燃する可能性があると伝えた。
(https://www.wsj.com/business/autos/tesla-deliveries-q3-2023-8f611fdf?mod=lead_feature_below_a_pos1)
◇実写ドラマ版「ワンピース」、ネットフリックスがグッズ販売
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は2日、日本の漫画「ワンピース」の実写ドラマ版を配信しているネットフリックスがマーチャンタイズを積極化したと報じた。「ワンピース」のキャラクターのフィギュア、キーホルダー、洋服などを販売しているとしている。過去の作品はヒット後にグッズを販売したが、今後はディズニーのように企画段階で販売を検討すると伝えた。
(https://www.wsj.com/business/media/why-netflix-is-selling-pizza-and-wedding-gowns-based-on-your-favorite-shows-a18b5b1?mod=hp_lead_pos10)
◇東アジアは半世紀ぶり低成長に、世銀が警告
英フィナンシャル・タイムズ紙は2日、世界銀行が中国の来年の経済成長見通しを引き下げ、東アジアの新興国・地域が半世紀ぶり低成長になると警告したと報じた。2024年の中国の成長率は4.4%と予想、4月時点の4.8%から下方修正したとしている。東アジア・太平洋の新興国・地域については、新型コロナウイルスの感染拡大期やアジア金融危機、石油危機の時期を除き1960年代後半以来となる低い成長率に見通しを引き下げたと伝えた。
(https://www.ft.com/content/f6c4aa1c-811c-490c-bb3a-c41d768b5bc1)
◇ノーベル生理学・医学賞、コロナワクチンの先駆者2人に
米ニューヨーク・タイムズ紙は2日、新型コロナウイルスワクチンの短期間での実用化を可能にしたメッセンジャーRNA技術を発見した研究者2人に今年のノーベル生理学・医学賞が贈られたと報じた。米ペンシルベニア大学のカタリン・カリコ非常勤教授とドリュー・ワイスマン教授で、ワクチン技術は癌をはじめ多くの病気の予防に寄与できる可能性があるとしている。
(https://www.nytimes.com/2023/10/02/health/nobel-prize-medicine.html)
◇米医療大手労組、7万5000人がスト計画
米CNBCは2日、非営利で全米最大規模の医療法人カイザーパーマネンテの労使交渉が決裂、医療スタッフ7万5000人が4日からストライキを決行する計画だと報じた。労働組合は医療補助、手術と検査の技師、薬剤師、事務員らで構成されているとしている。カイザーは、カリフォルニアをはじめ8州と首都ワシントンに計39の病院と600以上の医療施設を運営、約1300万人の患者に医療サービスを提供していると伝えた。
(https://www.cnbc.com/2023/10/02/kaiser-permanente-union-workers-poised-to-strike-health-provider.html)
◇明日なんとかなるさ、お金使いまくる米国人
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は2日、金利上昇、高インフレ、貯蓄減、労働市場が冷え込みつつあるにもかかわらず、米国人は依然として積極的に消費していると報じた。航空会社の売上高は最高を更新、コンサート・チケットの売上高は前年同期比18%近く増え、ブランド物バッグの売れ行きが好調で、貯蓄より消費を優先しているとしている。労働者のストライキ、学生ローンの支払い再開、ガソリン価格の上昇を背景に、明日を気にしない消費は永久に続かないと解説した。
(https://www.wsj.com/economy/consumers/americans-are-still-spending-like-theres-no-tomorrow-6a1d307?mod=hp_lead_pos3)