【松島 新(米ロサンゼルス在住)】
◇「壊滅的崩壊」招く、中国恒大集団の投資家が警告
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は9日、中国不動産大手のエバーグランデ(中国恒大集団)が190億ドル(約2兆8000億円)を超す海外投資家向け債券の再編計画を土壇場で放棄したことを受け、醜い崩壊と問題企業に連鎖する「壊滅的」悪影響を招くと投資家が警告したと報じた。投資家は声明で、10月30日の当局との会合で再編計画復活の目途がたたなければ、制御不能のグループ崩壊に繋がる見通しだと主張したとしている。
(https://www.wsj.com/business/deals/evergrande-investors-warn-of-uncontrollable-collapse-e163fe48?mod=hp_lead_pos4)
◇ノーベル経済学賞にゴールディン氏、男女賃金格差の要因解明
米ニューヨーク・タイムズ紙は9日、ノーベル経済学賞がハーバード大学のクラウディア・ゴールディン教授に贈られると報じた。女性の経済学賞受賞は3人目、単独受賞は初だとしている。労働市場における就業参加率および賃金の男女格差の要因解明などが評価されたと伝えた。
(https://www.nytimes.com/2023/10/09/business/economy/claudia-goldin-nobel-prize-economics.html)
◇過剰開発のつけ、経済ブームなのに空室率全米最大
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は9日、テキサス州の都市は経済ブームにもかかわらず、商業不動産の空きが多いと報じた。ヒューストン、ダラス、オースティンの第3四半期(7~9月)の空室率は約25%と、全米主要都市で最も高いとしている。税制の優遇措置も寄与し、テキサスの不動産開発業者が商業ビルを過剰に建設したためだと伝えた。
(https://www.wsj.com/real-estate/commercial/texas-cities-are-booming-but-their-offices-are-the-most-vacant-4cffb565?mod=hp_lead_pos8)
◇エクソンのシェール責任者、性的暴力の容疑で逮捕
英フィナンシャル・タイムズ紙は8日、エクソンモービルのシェールオイル・ガス事業の責任者が性的暴力の容疑で逮捕されたと報じた。デビッド・スコット容疑者49歳で、米テキサス州のホテルで警察に拘束されたとしている。現在進んでいるシェール大手パイオニア・ナチュラル・リソーシーズの買収交渉で中心的役割を担っていたと伝えた。
(https://www.ft.com/content/df2dd633-c771-4e1c-99b3-315470de9841)
◇物言う株主ペルツ氏、ディズニー株買い増し取締役選任要求へ
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は8日、米アクティビスト投資家(物言う株主)のネルソン・ペルツ氏がウォルト・ディズニーに取締役選任を求める圧力を強める計画だと報じた。ペルツ氏が率いるトライアン・パートナーズが保有するディズニー株を250億ドル(約3兆7000億円)超まで増やし、最大株主の1社になったとしている。ペルツ氏は年初に取締役に起用するよう求めたが、組織改革の発表を受け要求を取り下げていたと伝えた。
(https://www.wsj.com/business/media/nelson-peltz-boosts-disney-stake-seeks-board-seats-77b2c589?mod=hp_lead_pos3)