【松島 新(米ロサンゼルス在住)】
◇米景気後退予想50%割れ、WSJのエコノミスト調査
米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙は15日、米経済がリセッション(景気後退)入りするとの予想がコンセンサスではなくなったと報じた。企業と学術界のエコノミストを対象にした四半期に1度の調査で、来年中のリセッション確率は平均で7月時点の54%から48%に低下したとしている。エコノミストの60%近くは、連邦準備理事会(FRB)の利上げサイクルが終了したと予想したと伝えた。
(https://www.wsj.com/economy/a-recession-is-no-longer-the-consensus-3ad0c3a3?mod=hp_lead_pos2)
◇米ノンアルビール売り上げが急増、若い消費者がけん引
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は12日、米国のノンアルコールビールの売上高が急増したと報じた。ビールをはじめアルコール飲料が低迷する中、9月9日までの1年間のノンアルコールビールの売上高は前年同期比32%増加したとしている。品質・味の改善と飲酒文化の変化を背景に、特に若い消費者がノンアルコールを好んでいると伝えた。
(https://www.wsj.com/business/retail/non-alcoholic-beer-sales-alcohol-consumption-habits-aaa2e19c?mod=hp_lead_pos8)
◇中国のビットコイン採掘会社、米核ミサイル基地近くに拠点
米ニューヨーク・タイムズ紙は13日、中国に本社がある仮想通貨ビットコインのマイニング(採掘)会社が米ワイオミング州シャイアンに拠点を置き米国の安全保障の脅威になっていると報じた。国防省のデータを管理するマイクロソフトの拠点と隣接、核搭載大陸弾道弾ミサイルの米軍基地が近くに位置しているとしている。マイクロソフトは中国による大規模な諜報活動が可能になると政府に警告したと伝えた。
(https://www.nytimes.com/2023/10/13/us/bitcoin-mines-china-united-states.html)
◇コンサート中止の損失1億5000万円、大物歌手の延期は頭痛の種
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は12日、マドンナ、ブルース・スプリングスティーン、エアロスミスなど大物アーティストがコンサートを中止・延期すると会場の損失は100万ドル(約1億5000万円)以上にのぼると報じた。最大の損は機会喪失で、飲食の売り上げ、駐車場、グッズ販売、チケット代を失うことになるとしている。追加の広告費や手数料がかかり、日程変更は頭痛の種だと伝えた。
(https://www.wsj.com/style/bruce-springsteen-tour-cancel-madonna-e8c7d9bb?mod=hp_featst_pos3)
◇PwCの米トップが離職へ、会長の次期候補
英フィナンシャル・タイムズ紙は14日、大手会計事務所PwCの米国トップであるティム・ライアン氏が来年の任期満了後に退任すると報じた。伝統的にPwCの世界トップは米国法人のトップが就任しており、来年任期が切れるボブ・モリッツ会長の後任とみられていたとしている。ライアン氏の会長就任に米国外のパートナーを含む反対意見があり、退任はPwC内の力関係の変化を示唆したと伝えた。
(https://www.ft.com/content/6b6a0356-b29f-494e-a59f-2bfe03a988da)