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ファーストリテイリング(9983) 「ユニクロ」への支持が拡大している東南アジアや北米・欧州で出店加速

QUICK企業価値研究所アナリスト 原田大輔(2023/10/20)

・海外ユニクロが牽引し、23/8期は過去最高営業利益
 23/8期通期の連結営業利益は前期比28%増の3811億円だった。海外ユニクロ事業が成長を牽引。国内ユニクロ事業も、円安の悪影響を受けながらも収益を伸ばし、3期連続で過去最高益を更新した。

・今後も成長シナリオに沿った収益拡大を予想
 企業価値研究所では24/8期通期の連結営業利益を前期比21%増の4600億円と予想。引き続き海外ユニクロ事業が成長を牽引すると見込む。グレーターチャイナにおけるコロナ禍からの販売回復に加え、東南アジアや北米・欧州での事業拡大が一層進むと考える。また、国内ユニクロ事業も足元での収益性改善などを背景に増益を見込む。続く25/8期の営業利益は同9%増の5000億円、26/8期は同8%増の5400億円と予想。海外での事業拡大と構造改革による収益性向上という中長期での成長シナリオに沿って収益拡大が続くとみる。海外では、質重視の出店などに伴いグレーターチャイナでの店舗網拡大ペースが鈍化する見通しだが、「ユニクロ」への支持が拡大している東南アジアや北米・欧州での出店が加速すると予想する。

・リスクファクター ~為替や原材料価格の急変など

・アナリストの投資判断 ~中長期での利益成長に合わせ株価は堅調な推移を予想
 当研究所では今後も、海外での事業拡大と構造改革による収益性向上という中長期での成長シナリオに沿って、収益拡大が続くと予想している。PERは当研究所の24/8期予想をもとに算出すると33倍、25/8期予想では31倍。海外ユニクロ事業の成長による収益拡大期待を背景に予想PERが上昇した14/8期以降の平均40倍を下回る。株価は中長期での利益成長に合わせ堅調に推移すると予想する。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

原田 大輔

シニアアナリスト

中小型株担当


【プロフィール】
早稲田大学商学部卒業。東海東京証券に入社し、企業調査アナリストとして小売業界などを担当。 その後、外資系コンサルティングファームのアクセンチュアへ転じ、経営コンサルタントとして顧客企業の様々な変革をサポート。2018年、再び企業調査アナリストとしてQUICK企業価値研究所に入社。 「投資家の目線」だけでなく、経営コンサルタントとして培った「経営者の目線」を活かした企業調査を心がけている。


日本証券アナリスト協会検定会員


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