QUICK企業価値研究所アナリスト 柊宏二(2023/10/27)
・好業績等踏まえ当研究所の今期業績予想を増額
24/2期上期業績は増収増益で上期として過去最高を更新。主力の欧米で高水準の受注残高を背景に販売台数が増加。円安や値上げ効果もあり増収となり、米国工場の立ち上げコストや人件費の増加等を吸収した。会社は通期計画を上方修正(営業利益240億円→331億円)。企業価値研究所は過去最高業績を見込んでいた通期業績予想を増額(営業利益300億円→342億円)。上期の好業績や円安等を勘案した。会社修正計画は為替想定(下期1ドル=137円)も含めやや保守的とみる。
・来・再来期業績予想も円安等踏まえ増額
当研究所は25/2期、26/2期業績予想も増額。円安や堅調な販売の見通し等を考慮した。業績予想の見方はほぼ変えておらず、引き続き日米新工場の増産効果が加わることも踏まえ、増収増益基調が続くと予想。25/2期は増産効果で増収がやや強まるとみる。会社中計の目標(25/2期営業利益240億円)は現状保守的とみる。会社の配当性向の目安は30%。24/2期の会社配当計画は今般増額された。当研究所は当面増配が続くと予想。
・リスクファクター ~金利上昇影響、コスト高等
・アナリストの投資判断 ~堅調維持し再び徐々に上値を試すと予想
株価は今年4月以降上昇。10月13日に過去最高値5340円を付けた後は調整したが、依然高値圏にある。現状の当研究所の24/2期予想PERは8倍台で、現状の機械セクターの平均や同社の過去3年平均と比べても割安感がある。好業績継続への期待も背景に株価は当面堅調を維持し、日米新工場の増産に伴う業績の一段の伸長、連続増配への期待などを織り込む形で、再び徐々に上値を試す展開になるとみる。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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