【松島 新(米ロサンゼルス在住)】
◇年22兆5000億円の損失、米政府の気候変動評価
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は14日、気候変動で米経済が毎年1500億ドル(約22兆5000億円)の損失を被る見通しだと報じた。米政府による気候変動報告書が初めて経済的打撃に関する評価を盛り込んだとしている。クリーンエネルギーにさらに投資し、環境変化への対応をとらなければ、3週間ごとに10億ドル超の打撃・コストがかかると予測したと伝えた。
(https://www.wsj.com/science/environment/climate-change-us-economy-c9fbda96?mod=hp_lead_pos9)
◇ウォール街のボーナス、今年は25%減も
英フィナンシャル・タイムズ紙は14日、米ウォール街の今年のボーナスは最大25%少ない見通しだと報じた。ニューヨークの報酬コンサルティング会社ジョンソン・アソシエイツによると、ウォール街の幅広い業務のボーナスは前年比で減少もしくは横ばいになる見込みとしている。投資銀行業(アドバイザリー)については15~25%減になると予想したと伝えた。
(https://www.ft.com/content/477fc6fd-e4ff-47bb-9d6c-e33ae5d5e1de)
◇人気のパリ便も安い、航空運賃が大幅低下
米ニューヨーク・タイムズ紙は14日、航空各社がバーゲン価格の提供を始めたと報じた。ホリデー期間中の便や人気のパリ便も昨年と比べ大幅に値下がりしたとしている。フロリダ州タンパの元教師の女性が購入したニューヨーク・パリ間の往復チケットはわずか230ドル(約3万5000円)だったと伝えた。
(https://www.nytimes.com/2023/11/14/business/air-fares-falling-deals.html)
◇トランプ氏のSNS会社、損失拡大で事業停止も
米CNBCは14日、トランプ前大統領のソーシャル・メディア(SNS)「トゥルース・ソーシャル」の親会社トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ(TMTG)の累積赤字が7300万ドル(約110億円)に拡大、事業停止を強いられる可能性があると報じた。TMTGは特別買収目的会社(SPAC)との統合を目指しているが、統合が失敗すれば生き残れない可能性があるとしている。
(https://www.cnbc.com/2023/11/14/trumps-truth-social-has-lost-73-million-since-its-launch-faces-potential-shutdown.html)
◇ガザ北部の病院機能止まる、子供死者4500人超え
英フィナンシャル・タイムズ紙は14日、パレスチナ自治区ガザ北部の病院の機能が止まったと報じた。イスラエルのハマスに対する戦争による人道危機が深刻化する中、国連が発表したとしている。ガザ当局によると、子供4500人超と女性3000人超を含む1万1000人以上の死亡が12日夜時点で確認されたと伝えた。
(https://www.ft.com/content/1e96e6ad-1768-4256-a8e4-1f342e8e5c7a)
◇「FDICで何が起こっているのか」、破廉恥環境めぐる報道で米上院
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は14日、米連邦預金保険公社(FDIC)で破廉恥行為が横行しているとする前日の報道を受け、連邦議会上院議員がFDICのグルーエンバーグ総裁に「いったい何が起こっているのか」と問いただしたと報じた。FDICを退職した女性職員による話をもとにした記事だが、総裁は疑惑について個人的に心をかき乱され、深く悩んでいると話したとしている。記事が掲載されるまで職場の問題に対する訴えを把握していなかったと答えたと伝えた。
(https://www.wsj.com/politics/lawmakers-grill-fdic-chairman-over-allegations-of-misconduct-at-agency-5827d196?mod=hp_lead_pos2)