QUICK Money Worldでは、QUICK端末で配信している上場予定企業の銘柄概要をまとめた「IPOレポート」を公開しています。今回は東証グロースに12月12日新規上場する、アウトルックコンサルティング（5596）の概要を紹介します。

専用アプリいらずで負担軽減、大企業が主要顧客

企業の管理会計や経営管理を効率化するシステム「Sactona（サクトナ）」を開発・販売する。専用アプリのインストールが原則不要でブラウザーとマイクロソフトの表計算ソフト「エクセル」があればクラウド経由で使えるため、導入のハードルが低いという。上場企業を中心に121社（2023年３月末時点）に採用されている。

経営計画づくりや予算編成にあたって企業の担当者はエクセルでデータを管理する場合が多く、情報が増えるほどシート管理に手間がかかり業務の属人化も課題となっている。サクトナでは各部門や子会社の担当者が入力する販売計画やKPI（重要業績評価指標）などを管理者がリアルタイムで閲覧できる。入力画面はエクセルと同じ仕様で操作者の負担が軽い。経営管理の分析・シミュレーションに必要な機能が標準搭載され、拡張機能の追加も可能だ。

年間契約のサブスクリプション（定額課金）型サービスで、解約率は３％台（23年３月期）と低い。導入を支援し利用方法や機能拡張を提案するコンサルティング業務も手掛け、継続的な売り上げを確保している。顧客の半分近くが年商1000億円以上の大企業。パナソニックホールディングス（6752）や富士フイルムホールディングス（4901）などとの取引実績がある。

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