【日経QUICKニュース(NQN)】海運株が軒並み高い。郵船(9101)は前週末比76円(1.92%)高の4033円まで上昇した。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船の総合的な運賃市況を示す「バルチック海運指数」が24日、前日から1割強上昇したのが手掛かりだ。川崎汽(9107)と商船三井(9104)も高い。
業種別株価指数の騰落率ランキングでは「海運」が首位となっている。しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹シニアファンドマネージャーは「米国の利上げ停止観測、中国当局の経済政策で米中景気の過度な悪化は避けられるとの見方が背景にある」と指摘。来年1月に始まる新しい少額投資非課税制度(NISA)にも触れ「高配当銘柄として、個人投資家の資金流入に先回りした買いも入りやすい」とみていた。