QUICK企業価値研究所アナリスト 伊藤健悟(2023/11/27)
・サマリー
企業価値研究所では、23/12期通期の連結コア営業利益について従来予想の700億円→400億円(前期比22%減)へ引き下げる。従来は、日本事業の業績改善と中国での販売回復などで大幅なコア営業増益になるとみていたが、原発処理水の海洋放出などを受けて足元で中国での販売が急減。トラベルリテール事業も想定以上に落ち込んでおり、連結全体で一転して大幅な減益見通しとした。続く24/12期以降は、各事業での拡販と、合理化・構造改革の効果で業績は改善に向かうと予想する。
・アナリストの投資判断 ~中国市場での販売回復をにらみながら、神経質な値動きに
3Qの決算発表と業績見通しの下方修正を受け、株価はストップ安水準まで急落。直近では当研究所の24/12期予想連結PERで42倍台と、過去の同社の平均を下回るが、中国事業の低迷が続く中ではPERの上昇は難しそうだ。当面は過去の平均並みとなる45倍程度の評価にとどまり、中国市場での販売回復をにらみながら、神経質な値動きが続くと考える。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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