QUICK Money Worldでは、QUICK端末で配信している上場予定企業の銘柄概要をまとめた「IPOレポート」を公開しています。今回は東証グロースに12月20日新規上場する、ナイル（5618）の概要を紹介します。

企業向けＤＸコンサル　個人向け自動車サブスクも

企業のＤＸ（デジタルトランスフォーメーション）課題を解決するコンサルティングサービスを主軸とする。デジタルとマーケティングの知見を生かし、情報メディアの開発・運営や個人向けの自動車サブスクリプション（定額課金）サービスも展開する。

コンサル事業は2023年１～９月期末時点の契約社数が160社、顧客継続率が約90％と高水準で、安定した収益基盤を築いている。デジタル戦略の策定・実行や生成ＡＩ（人工知能）による業務効率化などを支援する。コンサルで得たノウハウをもとに、スマホアプリ情報を掲載する「Ａｐｐｌｉｖ」などの自社メディアを運営したり、アプリ企業向けの広告サービスを展開したりしている。メディアの月間ユーザー数は計約760万人（23年９月末時点）。

18年に個人向けの新車・中古車サブスクサービス「おトクにマイカー 定額カルモくん」を始めた。顧客は頭金やボーナス払いなしで月１万円台から自動車を利用できる。24時間オンラインで申し込みを受け付け、実店舗なしで車探しから料金シミュレーション、手続き、納車まで実行する。３～５年契約が多い自動車メーカー系サービスに対し、最長11年の長期プランを用意したのが特徴。ナイルはリース契約の主体となる提携金融事業者から顧客紹介手数料を受け取る。

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