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三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306) 利益予想を増額。最高益続くと予想。過去最大規模の増配と自己株取得実施へ

QUICK企業価値研究所アナリスト 柊宏二(2023/12/04)

・サマリー
 24/3期上期の連結純利益は前年同期比4.0倍の9273億円で会社通期目標比71%と高進捗。企業価値研究所は24/3期の連結純利益予想を、会社目標と同額で最高益更新を見込んだ前回予想1兆3000億円から1兆3500億円に増額。円安効果や顧客部門収益の回復等を勘案した。当研究所の25/3期、26/3期の利益予想も円安効果等踏まえ増額。円金利上昇や出資戦略強化の効果等を織り込み、最高益更新の継続を見込む。24/3期は1株当たり配当金を過去最大の増配となる9円増の41円と計画。半期として過去最大の4000億円相当の自己株取得も決定。高水準の株主還元がROE向上に寄与する見込み。

・アナリストの投資判断 ~過去最高の利益や還元への期待が下支えに
 株価は直近で約16年ぶりの高値圏で推移。株価指標は同社の過去5年平均を上回り、割安感は薄れたが、日銀の金融政策のさらなる修正と金利上昇への期待は引き続き高く、同社の増益や過去最高水準の株主還元への期待、ROE改善への期待等も下支えとなり、当面の株価は堅調を維持し、上値を試す展開が続くとみる。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

柊 宏二

シニアアナリスト

金融(銀行)・機械セクター、投資戦略、マクロ経済担当

 

【プロフィール】

一橋大学経済学部卒業。三和銀行(現三菱UFJ銀行)に入社後、支店勤務を経て銀行系シンクタンクの三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング)に出向。マクロ経済調査などに従事する。銀行に復職し大企業審査、企業再生などの業務担当を経て、06年に当社入社。銀行を中心とした金融セクターの調査に加え、製造業(機械中心)の調査、投資戦略、マクロ経済調査、なども担当する。顧客向けセミナー・研修・勉強会講師の実績多数。

 

日本証券アナリスト協会検定会員

日本証券アナリスト協会ディスクロージャー研究会 銀行評価実施アナリスト


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