【日経QUICKニュース(NQN)編集委員 今 晶】外国為替市場でトルコの通貨リラが低迷したまま1年を終えようとしている。対円、対米ドルともに過去最安値圏で下値を模索し続け、対円では12月に入って節目の1リラ=5円を割り込んだ。その後は4円80銭台まで売られ、年間の下落率は3割を超えた。トルコの実体経済や金融政策への投資家の視線は依然として厳しい。
投資資金の流れがなかなか回復しないため、リラ絡みの取引は1年を通じて低調だった。主要国通貨では当たり前のマーケットメーク(売りと買いの注文を同時に提示することで市場に厚みを持たせる仕組み)もすっかり細った。そんな中でトルコ輸入企業からの...
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