【松島 新(米ロサンゼルス在住)】
◇シティグループ、従業員2万人削減へ
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は12日、米大手銀シティグループが2026年末までに2万人を削減する計画だと報じた。近く分離するメキシコを除く従業員20万人の10%に相当する規模で、非常に大胆なリストラだとしている。赤字を計上した四半期決算の発表の際に経費削減の具体策を説明したと伝えた。
(https://www.wsj.com/finance/banking/citigroup-plans-to-cut-20-000-jobs-71619fd0?mod=hp_lead_pos1)
◇JPモルガン、金利上昇で通期利益過去最高
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は12日、米銀最大手JPモルガン・チェースの四半期決算は減益となったが、通期利益は過去最高を記録したと報じた。2023年の利益は495億5000万ドル(約7兆1800億円)と前年比32%増加したとしている。高金利を背景に融資事業の利益率が高まったと伝えた。
(https://www.wsj.com/finance/banking/jpmorganchase-jpm-q4-earnings-report-2023-f29ff050?mod=hp_lead_pos2)
◇ブラックロック、GIP買収で世界2位のインフラ企業に
英フィナンシャル・タイムズ紙は12日、米資産運用大手ブラックロックが投資会社グローバル・インフラストラクチャー・パートナーズ(GIP)を125億ドル(約1兆8000億円)で買収すると報じた。1060億ドル(約15兆3700億円)の運用資産を持つGIPの買収で、ブラックロックは世界第2位の未公開インフラ投資会社になるとしている。GIPの運用資産は、シドニーとロンドン・ガトウィック空港、メルボルン港、スエズ・ウォーター・グループ、シェール油パイプラインなどと伝えた。
(https://www.ft.com/content/a0901489-6caa-42b8-ac55-1a09e64ef927)
◇FRB、23年は過去最大の営業赤字
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は12日、米連邦準備理事会(FRB)が昨年1143億ドル(約16兆5700億円)の営業赤字を計上したと報じた。2020年と21年の経済刺激策とその後のインフレ抑制策が影響したとしている。短期金利が現行水準近辺で推移する限りFRBの損失は拡大する見通しで、政治的攻撃に直面する可能性があると伝えた。
(https://www.wsj.com/economy/central-banking/fed-posts-largest-ever-annual-operating-loss-6e249a39?mod=hp_lead_pos5)
◇航空株が急落、デルタの利益予想下方修正で
米CNBCは12日、航空各社の株価が急落したと報じた。デルタ航空が2024年通期の利益予想を当初の1株あたり7ドル超から6~7ドルに下方修正したことが影響し急落したとしている。ユナイテッド航空、アメリカン航空、サウスウエスト航空などの株価も大幅に下げたと伝えた。
(https://www.cnbc.com/2024/01/12/airline-stocks-tumble-after-delta-trims-profit-forecast.html)
◇くら寿司USA、驚異的人気で株価6倍
ブルームバーグ通信は12日、くら寿司の米国法人、くら寿司USAの株価が2019年の新規株式公開(IPO)以来、6倍を超える水準に上昇したと報じた。ソーシャルメディアで工夫を凝らし、熱狂的なフォロワーを生み出しているとしている。食事をするのに8時間待ちになるなど、米国での人気は驚異的だと伝えた。
(https://www.bloomberg.com/news/articles/2024-01-12/kura-sushi-usa-krus-stock-surged-now-it-s-under-pressure-to-grow?sref=RtOi1Qqu)