【松島 新(米ロサンゼルス在住)】
◇米UPS株急落、1万2000人削減と週5日事務所勤務へ
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は30日、米物流大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)が年内に1万2000人を削減する計画だと報じた。週5日事務所勤務を義務付けたとしている。2023年10~12月期の国内と国際部門の輸送量が減少、2024年売上見通しはアナリスト予想を下回り、株価は急落したと伝えた。
(https://www.wsj.com/business/earnings/ups-to-cut-12-000-jobs-as-delivery-business-slows-d832f1d2?mod=hp_lead_pos1)
◇米高級オフィスタワー、値下がりでもリース低迷
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は30日、不動産不況の影響を受けなかった高級オフィスタワーが低迷しはじめたと報じた。上昇していたリース価格は昨年第3四半期(7~9月)以降に低下に転じ、リース契約は伸びていないとしている。高金利とリセッション(景気後退)の可能性が高級商業不動産ビル入居を検討する企業を躊躇させていると伝えた。
(https://www.wsj.com/real-estate/commercial/the-real-estate-downturn-comes-for-americas-premier-office-towers-717477a9?mod=hp_lead_pos6)
◇報酬1億4000万円、業績低迷も英KPMGパートナー厚遇
英フィナンシャル・タイムズ紙は30日、罰金や監査の失敗にもかかわらず大手会計事務所KPMGの英国法人パートナーの昨年の報酬は平均74万6000ポンド(約1億4000万円)と前年比4%増えたと報じた。2023年の税引き前利益は大幅減、人件費増が影響したと説明したとしている。報酬増も他のビッグ4と比べると依然低いと伝えた。
(https://www.ft.com/content/454ff975-3f9d-486d-8aaa-005d72759012)
◇戦争が景気刺激、IMFがロシア成長予測を大幅上方修正
英フィナンシャル・タイムズ紙は30日、国際通貨基金(IMF)がロシアの今年の経済成長を2.6%増と予測、10月時点の1.1%増から倍以上に上方修正したと報じた。プーチン大統領が主導する「戦争経済」が景気を刺激するとみているとしている。西側がロシアに制裁を科しているが、その効果が疑問視されると伝えた。
(https://www.ft.com/content/21a5be9c-afaa-495f-b7af-cf937093144d)
◇PHEV生産へ、GMが戦略転換
米CNBCは30日、米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)が戦略を転換しプラグインハイブリッド車(PHEV)を生産すると報じた。バーラ最高経営責任者(CEO)が投資家に説明、計画の詳細は明らかにしなかったとしている。GMは電気自動車(EV)開発に積極投資、バイデン政権はEVへの早期移行を奨励したと伝えた。
(https://www.cnbc.com/2024/01/30/gm-to-release-plug-in-hybrid-vehicles-backtracking-on-product-plans.html)
◇FRB3月利下げ予想わずか9%、CNBC専門家調査
米CNBCは30日、エコノミストやストラテジストらを対象にした調査で連邦準備理事会(FRB)の3月利下げ予想はわずか9%だったと報じた。50%が5月利下げを予想、今年の利下げ回数予想は平均で3回を小幅上回る程度だったとしている。先物市場が示唆する3月利下げ確率は37%、5月は84%でギャップがあると伝えた。
(https://www.cnbc.com/2024/01/30/the-fed-will-cut-rates-fewer-times-and-start-them-later-than-market-hopes-according-to-cnbc-fed-survey.html)