近づく日銀のマイナス金利解除 見据えるべき「利上げの入り口」
【日経ＱＵＩＣＫニュース（ＮＱＮ） 田中俊行】日銀のマイナス金利解除の観測が高まっている。企業の賃上げ機運やサービス価格の上昇を背景に、２％の「物価安定の目標」の持続的・安定的な実現に徐々に近づいているからだ。金融・資本市場では「日銀はマイナス金利の解除後は長い期間ゼロ金利を維持する」との見方が多いものの、物価動向がそれを許さない可能性も残る。マイナス金利解除は緩和からの「出口」であると同時に「利上げ局面の入り口」と考えておくべきかもしれない。
１月31日公表の１月22～23日の金融政策決定会合における「主な意見」では正常化を巡る議論が活発化していることが判明した。今春の賃金改定が過去...
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