【松島 新(米ロサンゼルス在住)】
◇910億円の節税、ベゾス氏引っ越し理由か
米CNBCは12日、米アマゾン・ドット・コムの創業者ジェフ・ベゾス氏がフロリダ州に引っ越したことで少なくとも6億1000万ドル(約910億円)を節税できると報じた。ワシントン州は2022年に新たに7%のキャピタル・ゲイン税を導入、ベゾス氏は30年住んだシアトルを離れマイアミに引っ越すことを昨年明らかにしたとしている。来年1月31日までにアマゾン株を5000万株売却する計画で、両親やブルーオリジンのロケット打ち上げ基地の近くに住む以外に別の理由がありそうと伝えた。
(https://www.cnbc.com/2024/02/12/jeff-bezos-move-to-miami-will-save-him-over-600-million-in-taxes.html)
◇マイクロソフトのクラウド急成長、AI寄与でアマゾンに迫る
米CNBCは12日、マイクロソフトのクラウドサービス「Azure」がオープンAIとの提携の寄与で急成長したと報じた。5年前はアマゾンのAWSの半分の規模だったが、4分の3に拡大したとアナリストが試算したとしている。AWSの四半期の売上高は前年比13%増に対し、Azureは30%増加したと伝えた。
(https://www.cnbc.com/2024/02/12/microsoft-ai-growth-helping-azure-cloud-chip-away-at-amazons-lead.html)
◇44年前の計算ミス、中国の一人っ子政策のつけ大きい
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は12日、40年以上前に導入した中国の一人っ子政策が予想を超すペースの少子化を招き人口構造がゆがんだと報じた。ロシアで訓練を受けたミサイル科学者によるロケット軌道を人口の伸びに応用する計算をもとに1980年に一人っ子政策が導入されたが、少子化と高齢者の増加が進んだとしている。昨年の中国の新生児は50万人超減少、2022年に始まった人口減が加速したと伝えた。
(https://www.wsj.com/world/china/china-population-births-economy-one-child-c5b95901?mod=hp_lead_pos7)
◇AIがホワイトカラーの脅威に、いずれ管理職に影響も
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は12日、何十年も前にオートメーションが多くの製造業の職を奪ったのと同様に、AI(人工知能)が事務職に影響しはじめたと報じた。グーグル、言語学習アプリのデュオリンゴ、UPSはホワイトカラーのレイオフ(一時解雇)を最近発表したとしている。生成AIによる失業はまだ少ないが、専門家は近く管理職を含む事務職をAIが取って代わると予想していると伝えた。
(https://www.wsj.com/lifestyle/careers/ai-is-starting-to-threaten-white-collar-jobs-few-industries-are-immune-9cdbcb90?mod=hp_lead_pos10)
◇シンガポールの富豪御用達クラブ、スキャンダルで閉店
英フィナンシャル・タイムズ紙は11日、中国、シンガポール、マレーシア、インドネシアの富豪の人気を集めたプライベート・クラブ「サークル33」が閉鎖したと報じた。2021年にシンガポールの郊外で開店、超高額ワインリストで知られ、特にパンデミック(疾病の世界的流行)中に中国本土からの「スーパーリッチ」で賑わったとしている。シンガポール当局が昨年8月に中国と関係のある10人をマネーロンダリングと詐欺容疑で逮捕、スキャンダルが広がり富豪が目立った行動を控え始めたと伝えた。
(https://www.ft.com/content/26c45d81-6d42-48be-8d4c-38b18214c35d)