QUICK企業価値研究所アナリスト 柊宏二(2024/02/26)
・サマリー
24/3期3Q累計の連結純利益は前年同期比3.8倍の1兆2979億円と会社通期目標1兆3000億円に肉薄。企業価値研究所は24/3期の連結純利益予想を、会社目標より強めで最高益更新を見込んだ前回の1兆3500億円から1兆4000億円に増額。利益の高進捗、好調な本業収益、4Qの外債損失リスク等を総合的に勘案した。当研究所の25/3期、26/3期の利益予想は据え置く。円金利上昇や出資戦略の効果等で最高益更新が続くとみる。現状財務面の懸念は少なく、24/3期は過去最大規模の増配を計画。半期として過去最大の4000億円相当の自己株取得も行う方針。ROEの向上に寄与する見込み。
・アナリストの投資判断 ~引き続き堅調を維持し上値を試す展開を予想
株価は直近で約17年ぶりの高値圏まで上昇。株価指標の割安感は薄れたが、株高要因となってきた日銀の金融政策修正や金利上昇等による銀行収益改善への期待は当面継続する見込み。同社の過去最高の利益や株主還元への期待、ROE改善への期待等も背景に、当面の株価は堅調を維持し、上値を試す展開が続くとみる。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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